桃ゼリーさんの評価:
編集日:2020/11/03
濃厚な性交の果てに……
まず褒めておきたいのは、主演の高瀬智香嬢の裸身の魅力。Dカップの美乳も魅せるが、巨尻のエロさは特筆ものだ。作中で、小さなショーツをぷりっとむいて尻を一気に晒し出すシーンがあるが、その輝きとキメ細かな無垢の肌に、目が引き付けられた。丸みを帯びて広がる艶やかな肌の丘陵には一点の染みもくすみもなく、ただ美しく色っぽいと感嘆した。智香嬢は確かに肢体が美しく、好演している。絡みそのものは濃厚で文句ない。ただ、主演女優以外の面で、見逃せない失点がいくつかある。まずは、パッケージには母が「未亡人」とあるのに、実際は有夫の設定だ。コピーライターの恥ずかしい失策。続いて男優の演じ方にも問題がある。母子相姦への持って行き方が、実に乱暴で強引だ。「もう、ガマン出来ないんだよー」との甘えたセリフで執拗に襲いかかる。そこに持って行く必然性をある程度は描いていないと、男優の独りよがりの狼藉に映り、反感すら生まれ、結果として見る方の気持ちが入り込めない。そこからはエロスや官能性は到底生まれてこない。絡みは確かに濃厚で、濃密であった。しかしながら、本シリーズに通底していた母子愛が全くうかがえなかった。本作の設定では、息子は独身で、都会でリストラに遭って帰省した、いわば人生の敗残者だ。この点でも、パッケージでは「嫁の目を盗んで……」などと見当違いのコピーを書き連ねている。それはともかく、想定が通常と違うので、さて、どんな趣向に展開するのだろうと、当初は期待をしていたが、演出は従来通りで失望しただけだった。率直に申し上げて、毎回迎える主演女優を除いて、男優をはじめ制作陣は何度も取り組んで来て、慣れが悪い方に出ていないか。「ファンなど、たかが素人」と舐めて制作してはいないかーー。本シリーズの一ファンとして、率直にお尋ねしたい。
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