桃ゼリーさんの評価:
編集日:2020/08/11
囲われ女将の性愛と哀しみ
京野美麗嬢主演の本作品、山間の鄙びた旅館の雰囲気は良く描き出されていて、文芸作並みの重厚な趣があった。美麗嬢の和服姿も様になっており、着物がはだけてむき出しになった色白のおっぱいや美尻には、仕草を含めて色気も淫らさも感じられた。着物をすっかり脱ぎ去っての裸身は、肌の白さと瑞々しさが印象深く、多少肉がついて躯のラインに丸い膨らみが出てきた部分も、女っぽさが強調されていて、大変そそられた。ただ、全体的な雰囲気づくりに成功しているが、AV作品として見た場合、絡みの描写にもう少し濃密な愛戯や「変態じみた」プレーが加えられなかったろうか、という気がする。何しろ官能小説家が色気たっぷりの熟れた女将を責めるのだ。その情交をヒントにして人気作を発表していくとの設定なのだから、男女の肉欲の淫乱さや欲情ぶりが、小説家と女将のプレーに欲しかった。例えて言えば、女将とスクープ記者との絡みで、それまで小説家との絡みで積極性に欠けていた女将が、初めて男の躯に騎乗位となり、快感を探り当てるように腰を激しくこね上げ、尻を打ち付ける場面は、本作一番の官能的光景だった。愛情溢れる丁寧なお掃除フェラも良かった。端的に言えば、映像は美しく仕上げらた作品だったが、いま少し情交の淫乱さが欲しかったと惜しまれるのだ。
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