桃ゼリーさんの評価:
編集日:2020/08/03
噴き出す欲情とエロス
絶倫の舅に組み伏せられる四十路の嫁と詐欺男のサオに狂った純情妻の幸薄女二題のお話。「__官能ドラマ」と銘打っただけあって、短編ながら、なかなかエロさが際立った秀作だった。まず第一話、西村有紗嬢演じる嫁の話。旦那からは全く相手にされていない環境ながら、一家そろっての上京が決まり、舅の家に挨拶に来た、との設定。その折りに、舅に__性交に及ばれるのだが、一人で男の家を訪ね、しかも万年床の上を片付けるという行為そのものが、舅の悪心を挑発するもので、舅からの「最近の夫婦の営みはあるか?」の問いに、「全くなかった」とあけすけに答えたことが、直接的な誘い水となった。恐らく舅に_われるのは計算尽くだったというより、望んでいた、と思われる。美人の有紗嬢は、純真そのものの女生徒然とした顔立ちだが、芯は、なかなかの淫乱のようだ。頭に血が上った舅に責めに、しばらくイヤ、イヤをしていたが、陰部に顔を押し付けられと、途端に彼女の抵抗が消えた。乾ききった秘所を、よほど舐め上げられて、しとどに濡れたかったのだろう。丹念な愛撫の末に中出しされた後、舅から「まだ収まらない。もう一度!」と求められると、有紗嬢は頷きながら「もっと舐めて!」としがみついた。欲情する男の責めを、歓喜して受け入れるのは、横山紗江子嬢が演じる第二話でも同じ。夫に蒸発されて困窮している幸薄女だが、旦那の誠実な弟や大学生の息子がいることも忘れ、詐欺男の竿の_靱さに_いしれて駆け落ちしていく。二話を通じて、世の男女の性欲の_さと業の深さをシッカリと描ききった監督の力量には敬意を表したい。
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