桃ゼリーさんの評価:
編集日:2020/10/29
濃厚性交の果てに……
2時間近い力作で、母子の淫乱な相姦劇がたっぷりと描かれている。北川礼子嬢を主演に迎えての本作。シリーズ中でも淫らさが際立った一作となったが、それと共に注目されるのは、九十九監督が、ラストで、熱い情事の余韻が残る礼子嬢に「二人でどこかに逃げよう!」と息子に切り出させていることだ。監督は、タカラの「お義母さん、にょっ女房より……」シリーズでも娘夫婦の婚姻破綻バージョンを提案した意欲的制作者だ。実際、本作も、入浴、夜●いからキッチンや自慰シーン、仕上げの和合シーンまで、礼子嬢の魅力的な裸身をたっぷりと映像化し、乱れ、悶える濃厚・濃密情交を描ききっている。四十代半ばを過ぎたとは思えない若々しい肌、特に、垂れそうになりながらもなおツンと上を向いた乳房や乳首、その上に座ったグミのような乳頭は震いつきたくなるほどに淫ら。さて、濃厚情交の演出に手応えを感じた監督が、これほど愛し合っている母子ならば、お互いのノリを超える生き方だってあるはずと、従来から定石を半歩踏み出し、母子の駆け落ちにたどり着いたことは、容易に推察できる。妻子を捨てて「逃げよう!」との提案が、慎み深いキャラクターの礼子嬢の口から出た言葉だから、重みがある。こうして半歩足を踏み込んだ九十九監督が今後その結末を、本シリーズでどのように画像化、作品化していくのか、展開を注目しておきたい。
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