妖艶な女二題ともに傑作
投稿者:桃ゼリー 追加日:2018/11/15
亭主関白に苦しむ主婦を83分間の中編と、25分間の短編ものに撮り分けた。これがいずれも傑作で、しかも2篇並べると美事な連作となる。ちとせ嬢演じる中編。内気のようだが妖婦である。会社社長の夫からどなり散らされても、実は一歩も引いていない。実直な部下との不倫は、泣く泣く堕ちたようだが、実際は主婦の側の仕掛け。部下の家の玄関口で抱き合うのも、ディープキスも主婦のリード。それのみか、部下の「●ってもいない」一物をつかみだしてしゃぶり付く大胆さ。えらく淫乱だが、これが上品で部下の愛撫に応えているように見えるのはちとせ嬢の演技力。お互い「●っていない」性器の舐めあいから激しい性交へ。本編最後のからみで、玄関口の性交後に、布団の上で2度目に及んだ時、ちとせ嬢の騎乗位のグラインド責めのシーンは圧巻だ。短篇も、単体女優のきり子嬢を起用する贅沢布陣。言い寄る夫の弟が、いきなり自分の一物を握らせるのがいい。きり子嬢は振り払うことが出来ずに崩れ堕ちていくが、自ら布団を敷き、仰向けのエロい姿で「挿入(い)れて」と促す場面はしびれる。ラストのどんでん返しは、作品全体の締めくくりとしても秀逸だった。どんな環境下でも女性はしたたかだ。